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 リテラシーとは、読み書き能力のあること、また学問や教育のあることだ。ここでも書いてきたように、江戸時代のリテラシーには、さまざまなものがあった。

 もっとも必要だったのは、平仮名のリテラシーである。基本的にこれだけでも、生きていくことはできた。義務教育のなかった時代にもリテラシーが高かった理由のひとつは、日本では10世紀という極めて早い時期に、公式に平仮名が成立したことである。周知のように、「古事記」「日本書紀」「万葉集」はいずれも漢字で書かれている。「万葉集」の文字は万葉仮名(真仮名)という、日本語をそのまま漢字の音で表す、表音文字としての漢字であった。やがてそこから平仮名が生まれた。

 だからといって漢字漢文が消えたわけではなく、江戸時代でも、平仮名リテラシー、漢字仮名リテラシー、漢…

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