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松本

刑務所の中学校で2人が入学式「成長したい」

旭町中学校桐分校の入学式で、誓いの言葉を述べる本科生=松本市桐で2018年4月10日、小川直樹撮影

 全国唯一の刑務所内中学校で知られる長野県松本市立旭町中学校桐分校の今年度入学式が10日、松本少年刑務所(松本市桐)の講堂で行われた。入学生は1955年の開校以来、最少の2人。さまざまな理由で満足な教育を受けられず、刑を受けて更生に取り組む2人は「励まし合って、1年間しっかり学び、成長したい」と誓った。

 入学生は、全国各地の刑務所の希望者から選ばれ、刑務作業をせず、12科目を1日7時限ずつ学ぶ。昨年度まで754人が卒業した。

 今年の入学生は50代の本科生1人と、形式的に義務教育を修了していても、実質は十分な教育を受けなかった20代の聴講生1人。本科生は外国籍で、母国で革命が起きて生活が不安定になり、中学に通うことができなかったという。出所後も日本で暮らすことを望んでおり、「社会人として認められる仕事に就くためにきちんと勉強したい。家族とともに幸せに生きていきたい」と札幌刑務所から移ってきたという。

 聴講生は松本少年刑務所の受刑者で、「出所した後、自分の子どもに勉強を教えることができたらうれしい。過去に勉強することから逃げ出した自分を見返してやりたい」と入学を望んだという。

 式では受刑者らが見守る中、中林勝彦校長が「これまで学べなかった悔しさ、劣等感をバネにし、己に勝つという心を持ち続けてほしい」と励ました。本科生が誓いの言葉として「これまで勉強できなかったことで負い目を感じてきた。支えてくれる多くの方に心から感謝したい」と述べた。【小川直樹】

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