メインメニューをとばして、このページの本文エリアへ

女性政治参加

法案成立改めて要求 Qの会が集会

紫色の服や小物を身につけて集まった参加者=東京都千代田区の衆院第1議員会館で2018年4月10日、中川聡子撮影

 女性の政治参画拡大を目指す市民団体「Qの会」(赤松良子代表)が10日、東京・永田町の衆議院第1議員会館で集会を開き、衆院解散のあおりを受けて廃案となった「政治分野における男女共同参画推進法案」の成立を改めて求めた。法案の策定にあたった超党派の「政治分野における女性の参画と活躍を推進する議員連盟」会長の中川正春衆院議員(無所属、元文部科学相)も出席し、成立へ意気込みを示した。【中川聡子/統合デジタル取材センター】

    衆院議員の女性比率は世界的に低水準

     10日は戦後に参政権を得た女性が初めて参加した衆院選で、初めて39人の女性国会議員が誕生してから72年にあたる日。参加者はQの会の呼びかけで、英国での女性参政権運動や女性の尊厳のシンボルカラーとされる紫の服や小物を身につけて集まった。

     日本の衆院議員の女性比率は10.1%。世界178カ国の議会が加盟する「列国議会同盟」の調査では世界平均(下院)は23.4%で、日本は調査対象の193カ国中158位(1月1日現在)と世界的にも低水準だ。

     こうした現状を受け、2015年2月に議員連盟が発足。昨年には、男女の候補者数を「できる限り均等」とするよう、政党に努力目標を課すことを柱とした法案を国会に提出した。与野党が一致しており、前の国会で成立の公算が大きかったが、衆院が解散されたために廃案となった。

    安藤優子氏「女性を増やせば意識は変わる」

     中川議員は集会で「各党合意の法案なので、本会議へ進めば成立への道筋が見える。新しいステージをこの国にもたらす法律だという認識を国会や社会に広げたい」と語った。中川氏の事務所によれば、法案は11日にも衆院内閣委員会で可決され、本会議にかけられる見通しだ。

     議連の顧問を務める三浦まり・上智大教授(政治学)も「女性議員の必要性は世界的なコンセンサスなのに、法の成立に3年待たされている。今国会で法律を作り、次の選挙へ向けた動きにつなげたい」と述べた。

     集会には各界の著名人も出席し、法案成立に期待を寄せた。

     ニュースキャスターの安藤優子氏は「日本で女性議員が少ない背景には、社会の意識と制度の二つの問題がある。制度で女性を増やせば、意識はおのずと変わる」とビデオメッセージで語った。

     また、国連女性差別撤廃委員会の林陽子委員(弁護士)も「日本の男女格差指数(世界経済フォーラムが毎年公表している国際的指数)は悪化している。フランスでは(候補者の男女同数を政党に義務づける)パリテ法成立が社会全体の雇用、教育などの格差改善にもつながった。日本でも選挙制度の見直しが必要だ」と訴えた。

     山口二郎・法政大教授(政治学)も「人口減少の中、戦後日本に定着してきた性別役割分業を打破しないと日本はやせ細る。男女が対等に議会に代表を送り出し、政策立案すべきだ」と話した。

    関連記事

    毎日新聞のアカウント

    話題の記事

    アクセスランキング

    毎時01分更新

    1. 大阪ミナミ アメ村 防犯カメラ全81台、苦渋の撤去へ
    2. スポットライト 小池徹平さん 自由のために戦う
    3. 殺人未遂 男性刺され重傷 通り魔の可能性 千葉の路上
    4. 福井豪雪 セブン50時間休めず 経営夫婦、本部に要請認められず
    5. のぞき 「5年間で300回」 容疑で教諭逮捕 大阪府警

    編集部のオススメ記事

    のマークについて

    毎日新聞社は、東京2020大会のオフィシャルパートナーです

    [PR]