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県人口

減少 知事「脱ベッドタウン」 働く場、創出目指す /奈良

 荒井正吾知事は11日の定例記者会見で、国立社会保障・人口問題研究所が発表した将来の推計人口で県人口が2045年に100万人を割る見通しを示したことに対し、「克服すべき課題だがあまり悲観はしていない。減ること自体は全然へっちゃらだ」と述べた。その上で、「脱ベッドタウンの政策を実行する」と述べ、好調な工場誘致や外国人観光客の取り込みを更に図るなど、働く場を創出して若者らの定住、移住につなげる考えを示した。【新宮達】

     同研究所の推計では、15年の国勢調査による136万4316人の県人口が45年には99万8076人になる。35年から39市町村全てで減少し、15年から30年間の県全体の減少率は26・8%。南部の落ち込みは顕著で、川上村が79・4%で全国最大の減少率となるのをはじめ、全国ワースト10に県内から5村(他に上北山、東吉野、野迫川、黒滝)が入った。特に若者の減少が深刻で、45年の14歳までの年少人口は上北山のゼロを筆頭に、野迫川6人▽黒滝8人▽川上9人▽東吉野10人--などと推計した。

     この日の会見で荒井知事は、1965年の県人口は約80万人で京阪神のベッドタウンとして人口が急増した点を挙げ、「これまで奈良で職場を作らなかったことが今となってハンディになっている」と指摘し、工場誘致などに力を入れるとした。さらに今後設立される見通しのジェトロ(日本貿易振興機構)の県支部などを通じ、海外の販路拡大を進め、特産品をPRする売り込み部隊も整備するという。

     ただ、経済振興策による県内の「南北格差」の是正効果については「即効性はなく、これまでの取り組みを継続していく」と述べるにとどまった。その上で、「市町村合併は考えていない」とし、水道やごみ処理など県主導による広域行政で効率化を推進していく考えを強調した。

     一方、県域のバランスのとれた発展の観点から、県南部選出の県議らが県庁を橿原市周辺に移転させるよう求めている点について、荒井知事は「地域経済にとって(県庁機能を)南に移すよりは外から(南部に)民間が来る方が効果が高い」と述べた。


     ◆県内市町村の人口予想◆

             2015年   2045年  減少率

    奈良市    36万 310 28万 190 22.2

    大和高田市   6万4817  3万7131 42.7

    大和郡山市   8万7050  6万3011 27.6

    天理市     6万7398  4万8998 27.3

    橿原市    12万4111  9万8773 20.4

    桜井市     5万7244  3万6749 35.8

    五條市     3万 997  1万3475 56.5

    御所市     2万6868  1万3830 48.5

    生駒市    11万8233  9万7098 17.9

    香芝市     7万7561  7万3769  4.9

    葛城市     3万6635  3万3884  7.5

    宇陀市     3万1105  1万4149 54.5

    山添村       3674    1578 57.0

    平群町     1万8883  1万1287 40.2

    三郷町     2万3571  2万1026 10.8

    斑鳩町     2万7303  2万 417 25.2

    安堵町       7443    4304 42.2

    川西町       8485    5502 35.2

    三宅町       6836    3442 49.6

    田原本町    3万1691  2万4409 23.0

    曽爾村       1549     528 65.9

    御杖村       1759     550 68.7

    高取町       7195    4114 42.8

    明日香村      5523    3111 43.7

    上牧町     2万2054  1万 739 51.3

    王寺町     2万3025  1万7353 24.6

    広陵町     3万3487  2万9798 11.0

    河合町     1万7941  1万1145 37.9

    吉野町       7399    2337 68.4

    大淀町     1万8069  1万 250 43.3

    下市町       5664    1727 69.5

    黒滝村        660     181 72.6

    天川村       1354     419 69.1

    野迫川村       449     123 72.6

    十津川村      3508    1471 58.1

    下北山村       895     376 58.0

    上北山村       512     122 76.2

    川上村       1313     270 79.4

    東吉野村      1745     440 74.8

    県     136万4316 99万8076 26.8

     ※国立社会保障・人口問題研究所推計、単位は人口は人、減少率は%、2015年は国勢調査

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