メインメニューをとばして、このページの本文エリアへ

幻の科学技術立国

第1部 「改革」の果てに/2 資金も人も減らされて あえぐ地方大学 不足分は自腹で補い

貝や泥に付着した油を分析する宇野誠一・鹿児島大准教授。故障していた分析装置を20万円かけて修理した=鹿児島市で2018年3月23日、阿部周一撮影

 <科学の森>

 白い砂浜に無数の黒い小さな粒が散らばる。2月3日、鹿児島県・奄美大島の海岸を丹念に観察していた鹿児島大水産学部の西隆一郎教授(56)=海岸環境工学=の目に留まったのは、約1カ月前に東シナ海で沈没したイランのタンカーから漏れ出し、漂着した油だった。

 「このままでは日本の漁業は全滅する」「なぜ情報が出てこないんだ」--。インターネット上では事故直後から心配やいら立ちの声があふれていた。地元の専門家として、いち早く調査に駆けつけたかったが、研究室の教員は西さんただ一人。講義や学内の会議を代わってもらえるあてはなく、もどかしさが募った。

 ようやく実現した日帰りの現地調査だったが、年度末が近づき研究室の予算は枯渇寸前だった。島への航空券…

この記事は有料記事です。

残り2729文字(全文3054文字)

おすすめ記事
広告
毎日新聞のアカウント
ピックアップ
話題の記事

アクセスランキング

毎時01分更新

  1. 特攻兵器「回天」の記憶を、父の遺志受け米国で語り継ぐ マイケル・メアさん追悼式参列

  2. センバツ「21世紀枠」推薦校、46校出そろう 12月13日に候補校発表

  3. 女性宅に約40回電話も 元埼玉県議をストーカー規制法違反容疑で逮捕

  4. 女優の木内みどりさん死去、69歳 バラエティー番組でも活躍

  5. 「日本で問題起きた」反日批判で外務省急変 ウィーン美術展公認取り消し

編集部のオススメ記事

のマークについて

今週のおすすめ
毎日新聞社は、東京2020大会のオフィシャルパートナーです