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アスベスト

教員石綿被害、逆転勝訴 校舎工事で吸引 名古屋高裁

 愛知淑徳中学・高校(名古屋市千種区)の教諭だった男性が死亡したのは校内で飛散したアスベスト(石綿)を吸ったためとして、妻が国を相手に労災認定を求めた訴訟の控訴審で、名古屋高裁(藤山雅行裁判長)は11日、請求を棄却した1審・名古屋地裁判決(2016年11月)を取り消し、訴えを認める逆転判決を言い渡した。

     石綿に関する国の労災認定要件は中皮腫について「石綿を吸う作業に1年以上従事」としており、1審判決は要件を根拠に請求を退けた。これに対し藤山裁判長は「1年以上との設定は十分な医学的根拠に基づくものと言えない」と指摘した。原告弁護団によると、労災認定要件に合理性が認められないとした司法判断は初めて。

     教諭だった宇田川暁(さとる)さんは肺がんと中皮腫で01年に64歳で死亡した。増改築された校舎で石綿を含む建材が使われていたことなどから、仕事中に石綿を吸い込んでいたとして、妻かほるさん(70)は06年に労災申請。名古屋東労働基準監督署に死亡の原因は業務でないとして労災と認められず、提訴した。

     厚生労働省労働基準局補償課は「判決内容を確認し、関係機関と協議して対応を判断したい」とコメントした。【野村阿悠子】

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