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「両親が高齢だから、どうしたらいいか迷ってます。すぐに建てられるのなら再建するけど、何年先になるか分からないから……」
熊本県益城(ましき)町の木山仮設団地西地区集会所。3月29日に開かれた区画整理事業を巡る座談会で、宮本洋子さん(64)は県や町の担当者に戸惑う気持ちをぶつけた。
熊本地震で全住宅の6割にあたる6259棟が全半壊した益城町が、復興計画の中核と位置づける事業が二つある。町を東西に貫く県道を2車線から4車線に拡幅する事業と、町役場があった中心市街地の狭い道路や行き止まりの解消と公園整備などを一体的に進める区画整理事業だ。散乱したがれきで緊急車両が通行できなかった地震を教訓に、町が県に要望した。だが、完了まで何年かかるか見通しは立っていない。
木山仮設団地で暮らす宮本さんの両親、栗永一雄さん(90)、レイ子さん(86)夫婦の自宅は、宮本さんの夫と次男が営む同じ敷地内の畳工場とともに地震で全壊した。生活のため工場を先に再建したが、敷地の北半分以上が県道拡幅事業区域に入るため、南側に寄せて工場を建てるしかなかった。
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