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シネマの週末・この1本

女は二度決断する 覚悟した問題提起

 数多くの受賞歴を持つドイツのファティ・アキン監督が、2000年代に同国で起こった極右グループの連続テロ事件に想を得た新作だ。遠いヨーロッパの話と見過ごすなかれ。理不尽な暴力によって最愛の家族の命を奪われた遺族の感情、行動に焦点を絞り、並外れたインパクトと普遍性を獲得している。

 ハンブルクの商業地区で爆弾が爆発し、白人女性カティヤ(ダイアン・クルーガー)の夫と幼い息子が死亡した。警察はカティヤの夫が犯罪歴のある移民だという点に着目し、犯罪に関わる移民同士の抗争を疑うが、現場で不審人物を目撃したカティヤの証言で、ネオナチの若い夫婦がテロ容疑で逮捕される。悲しみのどん底で法の裁きを望むカティヤだが、彼女の行く手には非情な現実が待っていた。

 驚かされるのは、3章構成の脚本の緻密さと一つ一つの描写の生々しい具体性だ。例えば第2章の裁判。テロ…

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