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経済や地球温暖化問題で対立しても、重大な安全保障課題では結束する。2回にわたる化学兵器の攻撃に対する米欧の姿勢だ。英国の欧州連合(EU)からの離脱や、トランプ米政権の登場で足並みを乱していた先進民主主義国は、安全保障では「譲れない共通の一線がある」ことを示した。
最初の化学兵器の攻撃は先月上旬、英国でロシア情報機関の元幹部とその娘が、神経剤「ノビチョク」で襲撃された事件。今月7日には、シリア政府軍がダマスカス近郊で反体制派に対し化学兵器によると見られる攻撃を行い、多数の市民が死傷した。
英国の事件では、英政府は使われたのは旧ソ連が開発した兵器級の神経剤「ノビチョク」と発表。ロシアの関与を強く示唆し、ロシアの外交官23人を追放した。焦点は英国がEUの支持を得られるかだったが、離脱交渉の難航で、EUは一致した立場を打ち出せないだろうと見られた。
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