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我らが少女A

/249 第7章 10=高村薫 田中和枝・挿画監修

 その後、忍はどうやって自宅へ帰ったのか覚えていない。それから数時間、あるいは十数時間というもの、枕の上に落ちたまま一ミリも動かない頭から、融(と)けた脳味噌(みそ)が格納容器の壁を突き破って枕やマットレスへ、床板へ、地面へと落ちて下水に呑(の)み込まれ続けており、何かを考えようとしても言葉の切れ端を拾い上げるだけの気力もない。

 ベッドに転がっている身体もぴくりとも動けないが、海馬の周辺ではかろうじて、区域毎(ごと)、曜日毎に…

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