早くも来年度の小学校入学に向けたランドセル商戦が始まっている。人気商品はすぐに売り切れるため、早めに購入する傾向が年々強まり、少子化を背景に購買価格も上昇。ランドセルをとりまく事情を取材した。【御園生枝里】
●親子、続々と来店
3月末、奈良県橿原市の鞄(かばん)工房山本は色とりどりのランドセルを触ったり背負ったりする親子でにぎわった。購入方法はネット販売だけとあって、実物の確認にと週末には昨年の2倍の客が店に訪れるという。愛知県瀬戸市の市田彩実(あやみ)ちゃん(5)は祖母、両親、姉の5人で訪れた。母の美紗代さん(34)は「選ぶのは親も楽しい。長女の時は多くの店を回って本人が嫌になってしまった。今回は店を絞った」と苦笑した。
2年前までは店頭でも販売していたが、ネット販売で売り切れた商品を買おうとして客が大勢、来店し混乱したので、昨年から切り替えた。今年は昨年より1カ月早めて5月13日から販売する。
この記事は有料記事です。
残り1845文字(全文2260文字)
毎時01分更新
新型コロナウイルスの感染拡大に伴う「巣ごもり」需要の高まり…
3月で東日本大震災の発生から10年になる。仙台市出身のお笑…
新型コロナウイルスの急速な感染拡大で各地の病床が足りなくな…