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電話相談

「過労死110番」開設30年 大阪でシンポ

大阪過労死問題連絡会が30周年を迎えて行われたシンポジウムで発言する平岡チエ子さん=大阪市中央区で2018年4月12日、猪飼健史撮影

 大阪の弁護士らが過労死問題の電話相談を受け付ける「過労死110番」が、初めて開かれてから30年を迎える。大阪市内で12日夜に記念シンポジウムが開かれ、30年前に夫が過労死した平岡チエ子さん(75)=大阪府藤井寺市=が「これからも遺族の駆け込み寺として頑張ってほしい」とエールを送った。

     大阪過労死問題連絡会(大阪市)によると、過労死110番は1988年4月23日に大阪で始まり、全国に広がった。原則として毎年6月、長時間労働や労災申請の相談に応じている。昨年は32都道府県で行われ、これまでに計約1万2000件の相談があった。

     シンポで講演した同会の初代事務局長、松丸正弁護士(71)は「30年間で労災認定の基準などは大きく変わった。それらは遺族たちが声をあげて勝ち取ってきたものだ」と振り返った。

     最初の相談者だった平岡さんは88年、大手メーカーの社員だった夫悟さん(当時48歳)を急性心不全で亡くした。残業が月100時間を超え、亡くなるまでの51日間は無休だった。企業責任を追及する訴訟を起こし、会社側の謝罪を勝ち取って和解した。

     平岡さんは「労働者を守る法律や制度について、まだ知らない人が多い。もっと関心を持って」と訴えた。

     労働時間を巡る問題は後を絶たず、2016年度の過労死者は107人で、過労自殺(未遂も含む)は84人だった。14年には過労死等防止対策推進法が施行され、近年は過労を是正する動きも広がる。政府は働き方改革関連法案を今国会に提出しているが、一部専門職を労働時間規制の対象から外す制度には批判も多い。

     連絡会は14日午前10時~午後3時に相談を受け付ける(電話06・6364・7272)。無料。【戸上文恵】

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