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とうふ屋のある町はいい町だ

/1 千代豆腐店(京都市東山区) 色気漂う路地に肌しっとり

3代目を継ぐ千代直義さん=京都市東山区の千代豆腐店で、五木のどかさん撮影

 豆が好き。大豆が好き。とうふが好き。昔ながらのとうふ屋が残る界隈(かいわい)には、心地よい風情と人情が残る。「とうふ屋のある町は、いい町だ」と声にして、京のとうふ屋を巡ってみたい。

 千代と書いて「ちしろ」と読む。私が千代豆腐店を見つけたのは、底冷えのする1月の夕暮れどき。石畳の向こうに見える「とうふ」の文字が、神々しく映った。私のイメージにある「とうふ屋のある町は、いい町だ」を絵に描いたような、映画のワンシーンにありそうな、京の路地にたたずむとうふ屋さん。

 初めてとうふを買った日、店には年の頃、30歳前後の青年が、店番と仕込みをされていた。とうふ、生ゆば…

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