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シリア攻撃

ロシア「無分別だ」 米への強硬姿勢さらに

 【モスクワ大前仁】米国が主体となってシリア攻撃に踏み切ったことにより、アサド政権を支えてきたロシアは厳しく反発している。すでに米露関係は冷え切っているが、シリアへの攻撃が「致命的な結果をもたらす」(露外務省)という警告が顧みられなかったうえ、トランプ米大統領が攻撃に際して改めてロシア批判を展開したことにより、ロシアが米国への強硬姿勢を強めるのは確実だ。

     露メディアによると、米英仏による攻撃を受けて、ロシアのアントノフ駐米大使は13日、「我々はこのような行動が(悲惨な)結果をもたらすと警告してきた。米国が他国を非難する道徳的な権限は存在しない」と非難した。ロシアのシュビトキン下院議員も14日、攻撃について「無分別で熟慮されていない。先見性がなく、侵略的で、挑発的な行動は予期できない結果をもたらすかもしれない」と警告した。

     昨年4月にも米国がシリア政府軍を攻撃したが、このときはロシア側の了解を取っていたともいわれており、直後に米露外相会談が催されるなど、対話の余地が残されていた。しかしロシアが2016年の米大統領選に介入した疑惑などが深まるに従い、両国の関係は悪化。3月に起きた元ロシア情報機関員の暗殺未遂事件について、欧米諸国が「ロシアによる犯行」と断定して以来、米露の確執に歯止めをかけられていなかった。

     シリアについてここ数年の米露両国は共通の敵だった過激派組織「イスラム国」(IS)の駆逐を最優先して、協調路線を探ってきた。しかし昨年にシリアでISの脅威がほぼ取り除かれたことから、お互いに配慮する必要がなくなった。アサド政権が次々と支配地域を回復していることに後押しされてロシアの影響力が急速に強まる中で米軍主体の攻撃が実行されたことで、シリア情勢で米露が協調していく余地は限りなく小さくなっている。

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