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北陸ひと模様

福井商に通う卓球界のホープ 青木千佳さん /福井

練習に打ち込む福井商の青木千佳さん=福井市の同校で、大森治幸撮影

いつも強気のプレー貫く 青木千佳さん(17)

 県立福井商業高校に通う、卓球界のホープだ。先月開かれた東京選手権大会女子ジュニア(17歳以下)シングルスで優勝を飾り、今秋の福井国体でも活躍が期待される。「どんな相手でも強気のプレーを貫く」。人一倍強い負けん気と不規則にぶれる無回転の「ナックルボール」を武器に、選手としてさらなる成長を遂げようとしている。

     不思議にも、年上の選手とのラリーが続く。そこに楽しみを見いだしたのは、小学1年の時だった。二つ違いの兄や経験者の父哲哉さんの影響で、地元のクラブチーム「ミナミラボ」に入団。日ごろ感じていた「運動センスのなさ」が吹き飛び、眠っていた負けず嫌いの性根を呼び覚ませた。「チーム内の練習試合でも負けると、涙を流していました」と笑って振り返る。

     さらにのめり込んだのは、父が知人から譲り受けた1台の卓球台がきっかけだった。設置した自宅の物置が「特訓場」になり、次々と繰り出す父のボールをひたすら打ち返した。この「多球練習」をこなすことで、スイングの鋭さや体の使い方を身につけていった。五輪メダリストの福原愛選手や中国の強豪選手らの録画映像を見て、フォームの研究にも取り組んだ。

     成果は出る。小4に進むと全国大会で3位に躍進した。相手から甘い球を誘い出すようなサーブに磨きをかけ、自信とともに確かな手応えをつかんだ。初タイトルは中学1年の時だ。全日本卓球選手権大会(13歳以下)で優勝し、全国でも名前が知られるようになった。それでもなお高校進学で福井にとどまったのには、理由がある。今秋開催される国体に、地元選手として出場する目標があるからだ。

     球の速さやラケットさばきの精度など、高校では求められる技術が格段に増した。だが、負けず嫌いの性格は健在だ。力強い打ち込みを意識したトレーニングに汗を流し、練習前のランニングでは男子部員に食らいつく一面も見せる。ナックルボールのサーブやバックハンドショットに磨きをかけ、顧問の瓜生勝己教諭(54)も「変化のあるボールに相手も苦しめられることでしょう」と太鼓判を押す。

     優勝した東京選手権では、課題も見えた。「ボールを返すコースが単調になり、相手に待たれていた場面もあった」。反省を胸に多彩な攻めを追究するその目には大きな目標が浮かぶ。「夏の高校総体でトップクラスに入り、秋に向けて良いステップを踏みたい。国体では応援してくれる地元の人たちに感謝のプレーを届けたい」。17歳の可能性は広がるばかりだ。【大森治幸】


     ■人物略歴

     2000年生まれ、鯖江市在住。1、2年時に高校総体で16強入りし、昨年まで3年連続で5位に入った団体戦のみの国体(少年女子)でも貢献している。クラスメートらからは「千佳」と呼ばれている。音楽を聴くのが好きで、韓国音楽のKポップなどジャンルを問わず聞く。パフェやパンケーキなど甘い物が好物。

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