連載

旅するカモメ

新たな旅のスタイル「ボーダーツーリズム(国境観光)」を紹介。対馬・釜山(韓国)、稚内・サハリン(ロシア)など、ボーダーの多彩な楽しみ方をお届けします。

連載一覧

旅するカモメ

ボーダーツーリズム 対馬/2 「水際」で国を守り抜いた先人

  • ブックマーク
  • メール
  • 印刷

「我が庭の ひとつばたごを 見つつ思ふ 海のかなたの対馬の春を」

 これは昭和天皇が1982年5月に国境の島、対馬(長崎県)を思い出されて詠まれた歌です。

 4月下旬から5月中旬にかけての対馬は、このヒトツバタゴの花が真っ盛りです。作家の辻原登さんが対馬を舞台にした歴史小説「韃靼(だったん)の馬」のプロローグで、「鰐浦の岬を雪化粧したように、おおうヒトツバタゴの白い花群(はなむら)」と表現したとおり、夜は白い花が海に映り“海照らし”とも呼ばれます。

 自然の景観だけを楽しむのなら対馬より良いところが日本全国にたくさんありますが、対馬には豊かな自然の中に国境ならではの「深い歴史」があります。

この記事は有料記事です。

残り525文字(全文820文字)

あわせて読みたい

この記事の特集・連載
すべて見る

注目の特集