メリー・ポピンズ 家族の絆再生、鮮やかに描く=評・濱田元子
風変わりな子守のメリー・ポピンズがやって来たバンクス家を舞台に、家族の絆の再生が描かれる。普遍的なテーマを彩る、「チム・チム・チェリー」など名曲の数々、ダンスシーンはミュージカルの醍醐味(だいごみ)にあふれる楽しさ。一方で、ウイットに富んだセリフが人生や社会の深淵(しんえん)を時にシニカルにあぶり出し、大人の心にも効く。
小説を原作に、ディズニーと名プロデューサー、キャメロン・マッキントッシュが組んで2004年にロンド…
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