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笑いのない人生なんて

パペット用いた落語を追求 笑福亭鶴笑 自身消し去り、文楽のように

笑福亭鶴笑と「あたやま山」の主人公・けちべえ=山田夢留撮影

 先月、NHK「日本の話芸」で、笑福亭鶴笑(かくしょう)演じる「あたま山」が放送された。落語家や講談師の熟練の話芸を、たっぷり一席流す演芸番組。30年近く「パペット落語」を磨いてきた鶴笑はここで、「話芸」の枠に挑戦する「サイレント落語」を披露した。

 頭に桜の木が生えてしまった男が、引っこ抜いた後にできた池に身を投げて死ぬ。古典落語「あたま山」は奇想天外な噺(はなし)。「壁があると越えたくなるんです」と笑う鶴笑は、ビジュアルでこの噺を表現しようと、さまざまな仕掛けを凝らした主人公「ケチ兵衛」の人形を作った。森山直太朗の「さくら(独唱)」をBGMに言葉なしで描かれる物語には、笑いと切なさが同居。オリジナルの結末には「大切な人は記憶の中に生きる」というメッセージを込めた。

 噺家になって間もない頃、劇場の若い客に落語を聴いてもらえず悩み、「パペット落語」を編み出した。「飛…

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