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米英仏

「シリア攻撃成功」 支持獲得へ情報戦 ロシア反発

ロシアが国連安保理に提出した米英仏3カ国のシリア攻撃を非難する決議案に反対するヘイリー米大使(右端)、ピアス英大使(右から2人目)。左端はロシアのネベンジャ大使=ニューヨークの国連本部で14日、ロイター

 【ワシントン高本耕太、ニューヨーク國枝すみれ、カイロ篠田航一】トランプ米大統領は14日、シリア政府の化学兵器関連施設への空爆で共同作戦を実施した英国のメイ首相、フランスのマクロン大統領とそれぞれ電話協議し「作戦の成功」を確認した。米政府は作戦の詳細に関し記者発表など対外発信を強化。攻撃の「正当性」と「成果」を強調し国際世論の支持を勝ち取る狙いがある。一方、シリアのアサド政権とシリアを支援するロシアは米英仏への非難を強めている。

     ホワイトハウスの声明によると、3首脳は共同作戦が「シリアによる将来の化学兵器使用を阻止するため必要な攻撃だった」との認識で一致した。

     米国防総省は米国時間13日の攻撃直後に続いて14日にも記者会見を開き、攻撃に用いた105発(米85、英仏20)のミサイルの内訳などについて説明した。同省ウェブサイト上にはシリア攻撃に関する特設ページも開設。巡航ミサイルの発射映像や標的の衛星写真なども公開するなど「異例」(米CNN)の詳細説明には、「主権国家への侵略行為」と非難するシリアやロシアとの「情報戦」で優位に立ち国際世論の支持を確実にしたいとの思惑がある。

     シリア・ロシア陣営は攻撃前から、化学兵器使用の事実自体を捏造(ねつぞう)と主張してきた。国営シリア・アラブ通信は14日、攻撃の標的となった首都ダマスカス近郊の施設について「がん治療薬などを研究する施設だ」と伝えた。

     ロシアの要請を受け、国連安全保障理事会は14日、緊急会合を開催。ロシアが「国際法と国連憲章に違反する」と米英仏を非難する決議案を安保理に提出したが、否決。決議案に賛成した国はロシア、中国、ボリビアの3カ国。米英仏など8カ国が反対し、ペルー、カザフスタン、エチオピア、赤道ギニアの4カ国が棄権した。

     会合でロシアのネベンジャ国連大使は「米英仏は化学兵器禁止機関(OPCW)による現地調査の結果すら待たずに攻撃を開始した」と批判。一方、へイリー米大使は「ロシアは化学兵器関連の安保理決議案に拒否権を6回使った」とロシアを非難した。

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