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ボクシング

ダブル世界戦 村田、TKO初防衛 ミドル級、日本人初 比嘉は初黒星

 プロボクシングのダブル世界戦が15日、横浜アリーナで行われ、世界ボクシング協会(WBA)ミドル級王者で2012年ロンドン五輪金メダリストの村田諒太(32)=帝拳=が、同級6位のエマヌエーレ・ブランダムラ(38)=イタリア=に八回TKO勝ちし、日本選手で初めて同級王座の防衛に成功した。

     ミドル級はこれまで日本選手が獲得した世界タイトルで最重量階級。1995年には竹原慎二が初めて王座を獲得したが、防衛には失敗した。村田の戦績は15戦14勝(11KO)1敗。

     体重超過で世界ボクシング評議会(WBC)フライ級王座を剥奪された比嘉大吾(22)=白井・具志堅スポーツ=は、同級2位のクリストファー・ロサレス(23)=ニカラグア=に九回TKOで敗れた。ロサレスは新王者に就いた。比嘉の戦績は16戦15勝(15KO)1敗。連続KO記録は、日本選手最多タイの15試合で途切れた。

    WBA ミドル級王座戦

     ▽12回戦

    村田諒太   TKO     エマヌエーレ・ブランダムラ

    (帝拳)   八回2分56秒 (イタリア)

    72.5キロ         72.3キロ

    必殺の右、八回、沈める

     雑念を振り払い、偉業を達成した。ミドル級世界王座の防衛戦で、村田は日本選手で初めて防衛に成功し、「及第点。お客さんをがっかりさせなかったのは良かった」と安堵(あんど)の表情を浮かべた。

     立ち上がりは、自慢の右が思うように当たらない。だが、「体が開いてからパンチが出ていた」と気付き、フォームを修正。五回あたりから相手との距離感をつかむと、八回、強烈な右で相手の顔をとらえて動きを止め、最後も右でダウンを奪って、そのままTKO勝ちした。

     プロボクシングでは王座獲得より難しいともされる初防衛。その理由を村田は「欲が出て王者として相手を『圧倒しないといけない』との思いが出てくるから」と語る。この日もポイントでは大きくリードしていた相手を仕留め切れず、焦りもあった。だが、ガードを固めて前に出るスタイルは貫き、「準備した作戦は実行できた」と納得顔だった。

     王者とはいえ、村田は「まだ世界には自分より強い人はいる」と率直に認める。ミドル級には世界の主要3団体の王座を統一しているゴロフキン(カザフスタン)もいる。試合後には「ミドル級のリアルな王者はゴロフキン。彼と戦いたい」と語った村田。真の王者を目指すための関門をまた一つ、突破した。【飯山太郎】

    WBC フライ級王座戦

     ▽12回戦

    クリストファー・ロサレス TKO     比嘉大吾

    (ニカラグア)      九回1分14秒 (白井・具志堅スポーツ)

    50.5キロ               51.7キロ=体重超過

     (ロサレスは新王者)

    失冠、KO記録も途切れ…痛恨のタオル

     試合後のぼうぜんとした表情が、失ったものの大きさを感じさせた。前日計量で、世界戦では日本選手初の体重超過による王座剥奪という失態を犯し、九回TKOで敗れて初黒星。連続KO記録も途切れた。

     持ち味の前後のフットワークが精彩を欠き、得意の接近戦でも劣勢に回った。「減量の影響が厳しかった」と具志堅会長。本来の出来からは程遠かった。八回終了後の公開採点でジャッジ2人が相手優位とし、比嘉陣営は棄権を申し出た。

     ダメージの深さから試合後の記者会見に比嘉は姿を見せず、控室では泣きながら、具志堅会長ら陣営に「ごめんなさい」と言うのが精いっぱいだったという。

     王座、KO記録、信頼など多くを失った。そして、体重超過による厳しい処分も待つ。比嘉が再びリングに帰ってくるかどうかについて、具志堅会長は「まだ考えていない。処分を受け止め、休ませる」。希代のハードパンチャーは、岐路に立たされた。【真下信幸】

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