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毎日新聞
アスリート交差点2020

カヌー・羽根田が陸上・山県に質問「勝負強さの秘密は?」

山県亮太選手=ヤンマースタジアム長居で2017年9月24日、山崎一輝撮影
羽根田卓也選手=東京都千代田区で2017年10月28日、宮間俊樹撮影

 アスリート交差点2020では、筆者である選手が、読者やコラムに登場する選手からの質問に答えます。

カヌー・羽根田卓也選手の質問

 山県選手の「勝負強さ」の要因を教えてください。また、記録が出やすいのは練習のときですか。それとも、試合の大一番ですか。

山県選手の答え 

 「勝負強い」と思っていただけること自体、うれしいです。まず、記録は練習より試合の方が出ます。緊張感が違うからです。

 練習でどれだけ集中しても試合の緊張感は出せません。一方、どんなに自信のある練習ができているときも、試合ではとても緊張します。高い緊張感を持ちつつ、同時にリラックスできたとき、僕は記録が出ます。

 僕は精神的に強いわけではないです。緊張を克服しようとせず、うまく力を出すために利用しようとしています。

 やり方は、レース直前、「失敗してもいい」と開き直ることです。もちろん、失敗しないように練習しますが、絶対に勝てる勝負はない。だから、最後の最後に「いろいろやってきた。これ以上、することはない。これで負けても仕方ない」と思います。そう思えれば、周囲の選手に先行されても、「自分は自分のレースをする」と落ち着いて走ることができます。

 最初にその心理状態になったのは、初出場した2012年のロンドン五輪。10秒07の自己ベスト(当時)を出すことができました。五輪や記録を狙うレースでも、そういう気持ちになります。