「弁天娘女男白浪(べんてんむすめめおのしらなみ)」が初演されたのは文久2(1862)年の江戸・市村座で、弁天小僧菊之助をつとめたのは、後に五世尾上菊五郎となる十三世市村羽左衛門。その弁天小僧を東京・歌舞伎座の「團菊祭(だんきくさい)五月大歌舞伎」でつとめる。
初めて演じたのは1965年。22歳であった。五世から六世菊五郎、その養子の七世尾上梅幸、その長男の自身と、菊五郎家代々が大切に受け継いできた「家の芸」。73年の七代目菊五郎襲名に際しても演じた自身のあたり役である。
初演時の題は「青砥稿(あおとぞうし)花紅(はなの)彩画(にしきえ)」。「白浪五人男」とも「弁天小僧」とも呼ばれる。
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