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蔵書拝見

河野太郎氏/上 「水源」(The Fountainhead) 自由な生き様、共感

河野太郎氏

 「The Fountainhead」を手に取ったのは、留学先の米ジョージタウン大の長期休暇の時だ。待ち合わせ中のワシントンの書店で背表紙が目に飛び込んできた。入学前のサマースクールで、イラン系のルームメートが読んでいたのを覚えていた。「どんな本?」と聞くと彼はしばらく考え、「ロビン・フッドは良くない、という本だ」と言った。彼の解説はこうだ。「ロビン・フッドに助けられ、金を受け取った人たちは努力しなくなるので良くない。自分で努力するのが大事だ」

 迷わず読み始めた。ロビン・フッドは出てこないがストーリーが面白い。登場人物の語りに引き込まれ、建築家の主人公に共感した。「俺はこう思う」と言って聞かず周囲に流されない。「今の流行はこうだ」と言われても、「そんなの関係ねえ」と相手にしない。妨害されてもあきらめない。

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