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第103回全国高校野球選手権

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女子硬式野球部

クラーク記念国際高に 「東北初」を元プロ指導 楽天と連携 「日本一」へプレーボール /宮城

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 東北地方の高校では初の女子硬式野球部がこの春、通信制のクラーク記念国際高仙台キャンパス(仙台市若林区)に誕生した。同校はプロ野球の東北楽天ゴールデンイーグルスと連携し、同チームの元選手が監督や臨時コーチを務める中、若い部員たちは、泥だらけになりながら白球を追っている。

 七ケ浜町などのグラウンドで練習しているのは、同町出身の小野寺佳奈さん(15)ら宮城をはじめ、青森、岩手、秋田、山形、福島など東北を中心に全国1府7県から集まった部員11人。7月に開かれる全国高校女子硬式野球選手権大会に向け、指揮を執るのは元楽天選手の山崎隆広監督(41)だ。彼女たちと共に「日本一」を目指す山崎監督は「出るからには負けるつもりはない」と話し、「まずは一勝」と力を込める。

 日本高校野球連盟が主催する大会には男子生徒しか参加できない。そのため、多くの女子生徒はソフトボールか他の球技へ転向する。どうしても硬式野球部で活動したい場合は関東や関西などの高校に進学するしかなかった。

 この状況を打破しようと、クラーク記念国際高(本部・北海道深川市)と楽天野球団は昨年6月、協定を結び、全国で初めてプロ野球チームと連携した東北初の女子硬式野球部の発足が決定した。小野寺さんは「とてもうれしかった。東北に女子野球を広めたい」と意気込む。

 今月4日には、キャッチボールやノックなどの初練習をこなした後、この日が誕生日だった大阪府茨木市出身の中村莉菜さん(16)へ山崎監督から誕生日ケーキがプレゼントされた。ケーキが登場すると部員たちは女子高校生らしい笑顔をみせ、中村さんは「いちご味がしておいしい」と喜んだ。

 同14日には、楽天アカデミーコーチで元プロ野球選手の後藤光尊さん(39)が臨時コーチとして練習に参加。けん制やバント処理の練習を熱心に指導した。後藤さんにけん制球の捕り方を教わった福島県三春町出身の馬場優希さん(15)は「とてもわかりやすかった。実際にやってみると相手(の走者)がベースに戻りにくそうだった」と感嘆。名取市出身の杉山華夢さん(15)は「元プロ野球選手の言葉はわかりやすく納得することばかり」と絶賛した。

 一方、後藤さんは選手たちの印象を「投げる技術や捕るレベルは高い」と評価し、「真っさらな状態なのでこれから山崎監督がどう指導していくのか楽しみ」と語った。【升谷志摩】

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