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経済観測

ROE8%基準と企業統治=リコー経済社会研究所常任参与・稲葉延雄

 企業の多くは、3月期決算企業として先月末で事業年度を終え、財務諸表の確定作業や株主総会の準備に入った。

 株主への報告としては、前年度業績の詳細と本年度事業計画の戦略方針が中心となる。特に企業活動の中核である投資計画については、人員や資金の計画をも含めて説得力ある説明が求められる。

 最近ではコーポレートガバナンス(企業統治)向上のための取り組みにも株主の関心が高まっている。企業倫理と順法の精神に基づき、経営の透明性と競争力強化につながる向上策が打たれているか否かだ。実際、株主総会に提案される議案への賛否に関しては、財務だけでなくガバナンス改革の実態を判断材料にしてい…

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