津波

予測に新たな一手 上空の電離圏ホール活用

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 津波発生地点の上空約300キロにできる「電離圏ホール」と全地球測位システム(GPS)の電波を利用し、津波の規模や到達時間を予測するシステムを東京学芸大の鴨川仁(まさし)准教授(大気電気学)らが開発した。津波の全体像を把握しやすく、地震計や津波計の観測と合わせることでさらに正確な予測が期待できる。GPSを用いるため、津波計が普及していない海外でも容易に予測できるようになるという。【荒木涼子】

 電離圏は、地上約80~1000キロで高密度に電子が存在している層。鴨川准教授らは東日本大震災の発生時、津波が発生した上空で電子密度が小さくなる電離圏ホールがしばらくの間できたことをGPSの電波を使い発見した。海面の盛り上がりによる空気振動で電子が減ったことが原因で、ホールを通過すると電波の周波数が乱れる現象を利用して解析した。2004年のスマトラ沖大地震でも過去のGPSデータで現象を確認。津波の…

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