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ぐんま宝探訪

太子駅復元 「産業遺産群」で観光振興 鉄鉱石積み込み施設「ホッパー」やホーム /群馬

 戦中・戦後に鉄鉱石の積み出し駅として重要な役割を担った旧国鉄・太子(おおし)駅の駅舎が、旧六合村(現中之条町)の跡地で復元された。鉄鉱石を貨車に積み込む巨大施設「ホッパー」の基部やホームを掘り起こすなどして、当時の様子を再現し、今月から一般公開された。中之条町は、チャツボミゴケ公園などと合わせ、「六合地区産業遺産群」として観光振興に役立てる方針。【吉田勝】

 町によると、太平洋戦争中の1942(昭和17)年、輸入鉄鉱石が途絶。翌43年、国は日本鋼管に命じ、草津白根山の東麓(とうろく)にある群馬鉄山(旧六合村)での鉱山開発に乗り出した。同時に、鉄鉱石を運ぶため「長野原線」(渋川-長野原間、約42キロ)と「太子線」(長野原-太子間約6キロ)の鉄道敷設も始まった。一般の労働者だけでなく、前橋刑務所の囚人400人や地元住民も手伝い、約3400人が昼夜3交代制で開発に当たったという。

 さらに、44年には群馬鉄山から太子駅までの約8キロ区間で、空中に渡したロープで輸送を行う「索道」が完成し、鉄鉱石の運搬を開始した。45年1月に太子駅から京浜工業地帯の日本鋼管川崎製鉄所に向け、鉄鉱石が初出荷された。しかし、7月になって米軍による空襲が激化し、製鉄所の溶鉱炉が操業停止。結局、群馬鉄山の鉄鉱石は戦争の資材に使われることなく8月15日の終戦を迎えた。

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