メインメニューをとばして、このページの本文エリアへ

吉田正仁の地平線を追って

/49 感謝はアフェフェ /鳥取

先住民ナハボ族の聖地、モニュメントバレーを行く=吉田正仁さん提供

 ナバホ族の自治領へ入ると赤茶けたテーブル状の岩山が見られるようになった。私がイメージしていたアメリカの景色そのものだ。そしてこの地で暮らす先住民ナバホ族は日本人とよく似た外見で親近感がわく。

 ある夜、テントの外に袋が置かれている事に気付いた。そこには水と果物が入っていて、誰かが何も言わず置いていってくれたようだ。その後も連日差し入れをいただき、「乗っていくか?」とドライバーに尋ねられる事が何度もあった。彼らの親切に対して英語でお礼を伝えていたが、ここはナバホ族の地。彼らの言葉でお礼を伝えるのが礼儀ではないかと考え始めた。氷点下のある朝、「ちょっと待って」とパジャマ姿の女性が駆けてきて、水を渡してくれた。その際、ナバホ族の言葉でありがとうは何と言うのか尋ねてみると「アフェフェ」と返ってきた。「アヘヘ?」「違う。アフェフェ」。発音を何度か矯正してもらい、「グッド」とお墨付きをいただく。それ以来、「アフェフェ」を多用したが、英語で感謝の気持ちを伝えるよりも心が通った気がする。

 その後ナバホ族の聖地モニュメントバレーに着いた。日没頃、テント設営場所を探し歩いていたら「うちに泊…

この記事は有料記事です。

残り674文字(全文1166文字)

おすすめ記事

毎日新聞のアカウント

話題の記事

アクセスランキング

毎時01分更新

  1. 新潟の70代男性、特殊詐欺で2450万円被害 所持金尽きるまで電子マネー購入
  2. 信長の肖像画、竹の紙に描かれていた 文化庁調査で判明 6月に豊田で特別公開
  3. 滋賀・名神道の多重事故1人死亡 観光バス運転手を逮捕
  4. 「戦争」発言の丸山穂高氏に千島連盟が抗議文「常軌を逸し、極めて遺憾」
  5. 中洲で散財、事故で借金…タイから移送の容疑者らが振り込め詐欺に手を染めるまで

編集部のオススメ記事

のマークについて

毎日新聞社は、東京2020大会のオフィシャルパートナーです