10年近く前、秋田県藤里町の社会福祉協議会に勤め、高齢者宅を戸別訪問していた菊池まゆみさん(62)は、仕事をせず、昼から家で過ごす人々に気付いた。多くは男性。昨年度まで国が調査してきた「ひきこもり」は15~39歳だが、状態が長期化したのか、中年世代も目立つ。
国内最速で人口減と高齢化が進む秋田県。白神山地を抱える藤里町はその中でも減少率は全県トップ、高齢化率は2位で、現役世代は貴重な存在だ。長く働いていない人も含めて調べたところ、18~55歳のうち113人、約8・7%を占め、現役世代の23人に2人が孤立がちな生活を送っていた。
「外に出ませんか」。ショックを受けた菊池さんらはレクリエーションなどを企画したがうまくいかない。困…
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