農研機構

花粉症緩和米の食卓遠く 「医薬品」商品化に壁

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農研機構が開発した花粉症緩和米。他のコメと混ざらないように栽培・精米される=茨城県つくば市で、岡田英撮影
農研機構が開発した花粉症緩和米。他のコメと混ざらないように栽培・精米される=茨城県つくば市で、岡田英撮影

 スギ花粉症がご飯を毎日食べるだけで和らぐ--。そんな効果が期待される「スギ花粉症緩和米」が農業・食品産業技術総合研究機構(農研機構)=茨城県つくば市=でできて約15年たつが、実用化の見通しが立たない。厚生労働省は「治療・予防目的のため医薬品」との見解を示しており、製造や品質維持にコストや手間がかかる。その割に十分な薬価が期待できず、製造や販売を担う製薬会社が現れないからだ。

 「普通のお米と味も風味も大差ありません」。農研機構の担当者は、密閉したガラス皿に入れたもみを手に胸を張る。遺伝子組み換え作物のため、農研機構の隔離ほ場で栽培するなど、外部へ拡散しないよう厳重な管理が必要だ。

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