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『空気の検閲 大日本帝国の表現規制』=辻田真佐憲・著

 (光文社新書・950円)

 1928~45年の「帝国日本の検閲」の実態を、内務省警保局が作っていた『出版警察報』などの史料から生々しく描き出した。昭和初期のエロ・グロ・ナンセンスの時代には主に「風俗壊乱の禁止」がターゲットだったが、31年の満州事変を経て、32年以降になると「安寧秩序紊乱(びんらん)の禁止」、つまり危険思想の取り締まりに重点が移ったという。

 「風俗」表現と、思想に関わる言論統制の問題を、合わせて論じているのが面白い。38年に小林秀雄が雑誌の従軍記者として中国へ渡った際書いた紀行文は、慰安所に言及した部分が削除処分を受けたが、これは安寧秩序紊乱と風俗壊乱の両方に当たるとされた珍しい例だった。

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