メインメニューをとばして、このページの本文エリアへ

長崎発!

大事な時期 /長崎

 長崎で二つのことが大事な時期を迎えている。そのタイミングに立ち会う機会を得た。

     一つは県都・長崎市の街づくり。事業が立て続けに予定され、県の「顔」はここ数年で大変貌しそうだ。「長崎をいい方向に向かわせたい」。あいさつ回りの際、県幹部が言葉に力を込めたのが印象に残る。

     歩き回り、街の変化を見た。JR長崎駅近くには、昨年末に完成した真新しい県庁舎と県警本部が並び立つ。周辺ではコンベンション機能を中核とした施設整備が予定され、サッカースタジアムの建設構想もある。

     県や市などへのあいさつ回りの中では「全国でも長崎ほど事業が集中している地方都市はない」とも聞いた。九州新幹線長崎ルートの暫定開業を見据え、街はさらに姿を変えていくのだろう。

     変化は反発も生む。県庁移転によって衰退を危惧する中心商店街には不満の声がくすぶる。旧県庁の跡地利用は決まっておらず、県や市などの思惑のすれ違いもあり、再開発のグランドデザインが描かれていないとも聞く。「いい方向」とは。今年こそ、その答えを出すべきだ。私もあれこれ考えを巡らせたい。

     もう一つは長崎、福岡両県などで多数の被害者を出した食品公害・カネミ油症事件。今年で発生から50年になる。

     11年前の今ごろ、被害者への初の公的救済となる救済策が決定し、東京に出張して取材した。ただ内容は不十分で、当時、本紙の記者の目で「いまだに治療法すら確立していない。被害はまだ進行中だ」と書いた。

     救済法は成立したが、支援は決して十分ではない。半世紀の今、被害者はこう感じている。「油症は解決した、と思われるのが何より怖い」。被害者が多かった五島市では追悼式典などが予定されている。事件を風化させぬよう、節目の年に、改めて被害者の置かれた状況を見つめたい。

     あいさつが遅れました。4月に福岡から赴任しました。長崎勤務は初めてです。この地での新たな出会いを楽しみにしています。よろしくお願いします。【長崎支局長 井本義親】

    〔長崎版〕

    関連記事

    毎日新聞のアカウント

    話題の記事

    アクセスランキング

    毎時01分更新

    1. アメフット 関学監督と選手父コメント 日大選手会見受け
    2. 車ナンバー 図柄入りデザイン 全国41地域を決定 
    3. ローソン 冷凍「たい焼き」に「今川焼き」混入 回収へ
    4. アメフット 会見詳報(1)「勝手に突っ込んだことにされる」父が懸念
    5. 京都 「道路でこたつ」の若者を逮捕 京大院生ら2人特定

    編集部のオススメ記事

    のマークについて

    毎日新聞社は、東京2020大会のオフィシャルパートナーです

    [PR]