神奈川フィルハーモニー管弦楽団

事件の風化、音楽で問う 常任指揮者・川瀬さん /神奈川

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 神奈川フィルハーモニー管弦楽団が、月刊「音楽の友」(音楽之友社)の最新の読者投票で、「あなたが好きな日本のオーケストラ」部門の4位に輝いた。過去には存続の危機に陥ったが県民の支援などで窮地を脱し、定期公演などを通じて着実に評価を高めている。10月公演では大阪教育大付属池田小学校の児童殺傷事件(2001年)の遺族手記から生まれた楽曲を奏でるといい、タクトを振る常任指揮者、川瀬賢太郎さん(33)は、「生死や風化に向き合うことを勇気を振り絞って問いかけたい」と語る。

 楽団は債務超過で存続が危ぶまれた時期もあったが、自治体や企業、個人による寄付金と経営努力で14年に公益財団法人に認定され、危機を乗り越えた。川瀬さんはこの頃、常任指揮者に国内最年少で就任、5年目を迎えた。不安だらけだった当初と比べ、今は自分と同世代の団員も増え、楽団が得意とするアンサンブルや古典音楽にも磨きがかかっているという。「音楽の友」の読者投票も順位を上げ、4月号で4位にランクイン。「プレ…

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