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火論

よみがえる「黙れ」=玉木研二

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 先週、国会議事堂近くの路上で防衛省統合幕僚監部の3等空佐が、日報問題などを追及している野党議員に対し「お前は国民の敵だ」と繰り返し、罵倒した。

 「文民統制(シビリアンコントロール)の危機」と野党は訴え、「黙れ事件」を想起したという声もある。

 この事件は有名だ。1938年3月3日、帝国議会の衆院国家総動員法案委員会で、陸軍省の佐藤賢了(けんりょう)中佐が、法案の説明を延々とやり、議員らから制止のヤジが飛び、佐藤が「黙れ」と一喝した。

 発言取り消しと陸相陳謝でケリはつくが、佐藤はむしろ勇名をはせた。軍部専横の勢いをつけた出来事の一つ…

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