小学生の頃に読み、今でも何もすることがない日曜日に読み返したりする本だ。
第1巻の「ツバメ号とアマゾン号」は母親が買ってきた。兄弟姉妹がヨットで湖の無人島に行く物語。父親は海外にいる海軍軍人でほとんど家にいないが存在感がある。うちと似ていた。主人公の長男が電報で「子供だけで行ってもよいか」とたずね、父親は信頼して許可する。うちも米国留学の時は「行け」という感じだった。おやじ(河野洋平元衆院議長)から「ちゃんとやるだろう」と思われているから、こっちも「ちゃんとやらなきゃ」と思っていた。自分も3人兄弟の長男。主人公の弟妹への責任感に共感する部分もあった。
操船方法が詳しく書かれていたのも面白く、全集を小遣いでそろえた。帆船小説を読みあさり、(18世紀末が舞台の海戦小説)「ホーンブロワー」シリーズを「海軍士官候補生」から最後まで読んだ。翻訳モノを読むきっかけでもあり、(少年向けの傑作)「第九軍団のワシ」も英国湖水地方という舞台がツバメ号の舞台と近かったので読んだ。
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