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最高裁

非正規格差訴訟 統一判断6月1日

 同じ仕事内容なのに正社員だけに支給される手当があるのは不当だとして、浜松市の物流会社「ハマキョウレックス」の契約社員が手当の支給を求めた訴訟の上告審弁論が23日、最高裁第2小法廷(山本庸幸(つねゆき)裁判長)であり、小法廷は6月1日に判決を言い渡すと決めた。

     労働契約法20条は、無期雇用の社員と有期雇用の社員について、仕事内容が同じであれば労働条件に「不合理な格差」があってはならないと定めている。判決日は20日に上告審弁論があった定年後の再雇用の賃下げを巡る「長沢運輸」訴訟と同じで、最高裁は2件の判決で「不合理な格差」の考え方などについて統一判断を示すと見られる。

     原告は、半年更新の契約社員の運転手として働く滋賀県彦根市の池田正彦さん(55)。正社員だけに支給されたり、正社員より低額だったりする6種類の手当について「格差は不合理だ」として提訴した。

     上告審弁論で会社側は「正社員と契約社員は仕事内容に本質的な違いがある。正社員を定着させるために福利厚生を充実させることは会社の裁量の範囲内だ」と主張。原告側は「労契法は『同一労働同一賃金』の原則で解釈すべきだ。仕事内容に違いはなく、手当の違いに合理的な理由はない」と反論した。

     1審・大津地裁彦根支部は2015年、通勤手当の月額上限を契約社員のみ3000円としていた点を「不合理」と認定し、同社に1万円の支払いを命じた。これに対して、2審・大阪高裁は16年、1カ月間無事故の時に正社員にのみ支給される1万円の「無事故手当」など、さらに3種類の手当についても「格差は不合理」と認定し、賠償額を77万円に増額。原告側と会社側の双方が上告していた。【伊藤直孝】


    ハマキョウ社訴訟の判断

    手当    1審 2審

    通勤手当   ○  ○

    無事故手当  ×  ○

    作業手当   ×  ○

    給食手当   ×  ○

    住宅手当   ×  ×

    皆勤手当   ×  ×

     ※○は有期と無期の支給格差を不合理と認定。×は不合理と認めず

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