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文芸時評

4月 私のおすすめ 倉本さおり(書評家)

(1)グレアム・スウィフト著、真野泰訳『マザリング・サンデー』(新潮社)

(2)窪美澄『じっと手を見る』(幻冬舎)

(3)花田菜々子『出会い系サイトで70人と実際に会ってその人に合いそうな本をすすめまくった1年間のこと』(河出書房新社)

 「ここではないどこか」を求める心は、いつの世も物語を生みだす種であり続けてきた。今月は、萌(も)えいづる季節にふさわしい三冊を。

 (1)舞台は1924年、イギリス。書名は当時のメイドに許された、年に一度の里帰りの日を指す。ところが孤児である主人公には「帰る場所」がない。秘めた事情から、ひとり素っ裸で(!)主(あるじ)のいない屋敷に残された彼女は、ささやかな、けれど後の人生をかたちづくる冒険に出る。一種のシンデレラストーリーだが、ガラスの靴となるのは彼女自身の体としなやかな想像力。それは自由の輝きだ。

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