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衣笠さん死去

「江夏の21球」支えた沈着さ

 1987年に現役引退するまでに、2215試合連続出場のプロ野球記録を樹立し、「鉄人」と呼ばれた衣笠さん。試合中、温かく、的確な助言で仲間を励まし、鼓舞してきた。

 79年の近鉄との日本シリーズ第7戦。広島の1点リードで迎えた九回裏、抑えの江夏豊さん(69)が無死満塁のピンチを招いた。広島の古葉竹識監督は救援投手をブルペンで準備させていた。これが、江夏さんの感情を乱した。

 わずかなミスも許されない緊迫した場面で、江夏さんが見せたいらだち。その時、一塁を守っていた衣笠さんが、マウンドに向かった。気持ちを落ち着かせるように、言葉をかける。その後、1死を奪い、さらにスクイズを察知した江夏さんは、とっさにカーブの握りで球を高めに外し、絶体絶命のピンチを切り抜けた。この名場面は、今日も「江夏の21球」として語り継がれている。

 この年、広島は初めての日本一に輝いた。衣笠さんと江夏さんの公私にわたる深い親交は、その後も続いた。江夏さんは24日、テレビ解説の予定で訪れた松山空港で取材に応じ、「いずれ誰しもが行く道だけど、早すぎた。3日くらい前に電話で話した時はまあまあ、元気だった。ちょっとの間、一人で寂しいけど、すぐに追いかけるから」と肩を落とした。

 江夏さんは、すぐに松山空港から東京へ戻り、東京都港区の梅窓院で営まれていた通夜に駆け付けた。通夜には、元広島監督の山本浩二さんも参列した。【角田直哉、村社拓信】

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