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縮む日本の先に

都市部への人口流入の陰で、地方は深刻な過疎化と高齢化に直面している。財政赤字に苦しむ国の支援には限界があり、地方が目指す未来には不透明感が漂う。人口減と向き合う自治体や住民の思いを交えながら、地方が存続するための処方箋を探る。

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地方はいま/10止 徳島県神山町 空き家に企業で活気

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 町を東西に貫く片側1車線の国道に沿うように、家々が点在する。四国遍路道の中で最も急な「遍路ころがし」と呼ばれる坂を、お遍路さんが静かに歩く。標高1000メートル級の山々に囲まれた徳島県神山(かみやま)町。高齢化と人口減に悩まされる中で、NPO法人が進める空き家を利用した企業移転が、町に活気を与えつつある。

 移転に携わるのはNPO法人「グリーンバレー」。大南信也理事長(64)は米スタンフォード大大学院を修了後、実家の建設業を継ぐため帰ってきた。JR徳島駅から車で約1時間の古里が過疎化する中、町に新しい人を集めることに奔走した。

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