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今年3月、ブラジルの首都ブラジリア。水を巡る問題を話し合う国際会議「世界水フォーラム」に出席された皇太子さまは、現地で記者に囲まれ、「水問題を解決することが平和につながるという、最近の世界の動きを肌で感じました」と熱っぽく語った。
皇太子さまは2月の58歳の誕生日に合わせた記者会見で次代の象徴天皇の在り方を尋ねられ、「社会の新しい要請に応えていくことは大切なこと」と述べた。これまでに「時代に即した新しい公務」として示されたテーマには、災害や貧困、環境に関わってくる水の問題▽子供と高齢者を巡る問題▽外国との友好親善▽国内の産業や技術の進展--がある。このうちライフワークとも言えるのが水問題の解決に向けた取り組みで、米ニューヨークの国連本部でスピーチをした経験も持つ。
公務の継承にも熱心な取り組みを続けてきた。皇太子さまは、昭和天皇が逝去した1989年1月から皇位継承順位1位の立場にあり、天皇陛下が外国訪問や入院をした際に務める「国事行為臨時代行」の回数は、平成に入って23回に上る。国事行為以外の式典や宮中晩さん会でも代理を果たしてきた。宮内庁幹部は「陛下の代わりを務めることを常に意識され、十分に準備は積んでこられた」と話す。
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