森林総合研

木材から「酒」製造の技術開発 香りも多様に

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スギから製造したアルコール。中央のびんとグラスに入った黄色っぽい液体は度数2%程度の発酵液、右側の透明な液体は14~15%程度の蒸留液=茨城県つくば市で2018年4月26日、大場あい撮影
スギから製造したアルコール。中央のびんとグラスに入った黄色っぽい液体は度数2%程度の発酵液、右側の透明な液体は14~15%程度の蒸留液=茨城県つくば市で2018年4月26日、大場あい撮影

 森林総合研究所(茨城県つくば市)は26日、木材を発酵させ、木の香りを残したままアルコールを製造する技術を開発したと発表した。今後飲用のための安全性を確認し、民間企業との共同研究を経て2020年度までに世界初の「木のお酒」実現を目指す。

 木から燃料用アルコールのバイオエタノールを製造する技術はあるが、硫酸を使用したり、分解しにくい木の成分「リグニン」と一緒に香り成分まで除去されたりするため、燃料以外に使うことは難しかった。

 森林総研は、木を粉砕してクリーム状にし、食品用の酵素や酵母を加えることで、リグニンと香り成分を残したままアルコール発酵させる技術を開発。スギ、シラカバ、サクラ(ソメイヨシノ)などで試験製造し、スギの場合、木材4キロからワインと同程度の度数のアルコールが約3.8リットル程度できた。

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