
ジャーナリズムの向上と発展につながる特筆すべき業績や活動を顕彰する今年度の日本記者クラブ賞特別賞に、毎日新聞社が発行する日本唯一の点字新聞「点字毎日」が選ばれた。「視覚障害者の光となる新聞であり続けたい」。1922(大正11)年の創刊以来、歴代の編集部はそう念じ、情報から取り残された目の見えない人たちに、ジャーナリズムの原点である、情報を届ける活動を積み重ねてきた。ラジオ放送もなかった時代から始まった96年の歩みを振り返るとともに、全盲の新聞記者ら現在の編集部スタッフの思いと活動を紹介する。【「点字毎日」編集長・遠藤哲也】
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