メインメニューをとばして、このページの本文エリアへ

ストーリー

シベリア抑留 反戦画家の原点(その2止) 抑留、必死に生きた

四国五郎さんが1994年、ロシア極東のゴーリン村を墓参をした際、収容所跡近くの岩を見つけ、抑留体験を回想して描いたスケッチ=幾島健太郎撮影

 

 ◆反核運動、駆り立てたシベリア体験

 東京で桜が満開間近の3月22日、ロシア極東コムソモリスク・ナ・アムーレ市の朝の気温は氷点下10度。広島の画家、四国(しこく)五郎さん(故人)の抑留体験をたどる旅をする長男光さん(61)は、ワゴン車で出発し、北西に向け雪原を進んだ。

 現在の広島県三原市に生まれ旧満州(現中国東北部)の関東軍に入れられた五郎さんは、1945年8月、満州に侵入したソ連軍と戦った。当時21歳。爆弾を抱えて戦車に飛び込む「肉攻」の要員に指名されたが、決行の直前に戦闘が終わった。貨車でソ連に連行され、翌46年の正月はコムソモリスクの北西約70キロのゴーリン村に近い収容所で迎えた。

 伐採と丸太積みの労働。食糧の配給は少なく、いつも空腹だった。わずかな黒パンを切り分けるときは<ランランと光る目の前でくじをもって皆の手に分配された>(五郎さんの手記)という。

この記事は有料記事です。

残り4574文字(全文4961文字)

おすすめ記事
広告
毎日新聞のアカウント
ピックアップ
話題の記事

アクセスランキング

毎時01分更新

  1. 拝啓 ベルリンより 私を「コロナ」と呼んだ青年に言いたかったこと

  2. ORICON NEWS 『TGC』初の“無観客”で開幕 ランウェイトップバッターは中条あやみ

  3. 群馬・太田市が小学校の休校要請応じず 「登校判断は保護者の選択」

  4. 麻生財務相 休校中の学童保育負担「つまんないこと聞く」 新型肺炎対策

  5. トイレットペーパーに続きティッシュまで買い占め 業界、デマに冷静な対応呼びかけ

編集部のオススメ記事

のマークについて

今週のおすすめ
毎日新聞社は、東京2020大会のオフィシャルパートナーです