メインメニューをとばして、このページの本文エリアへ

今週の本棚

佐藤優・評 『バルト自伝』=カール・バルト著

 (新教出版社・新教新書1296円)

「何事もなかったかのごとく」

 20世紀のキリスト教神学に最も影響を与えた人物は、スイスのプロテスタント神学者カール・バルト(1886~1968年)であるということについて異論を唱える人はいないであろう。今年はバルト没後50年になるので、本書が復刊された。本書はバルトが米誌『クリスチャン・センチュリー』に寄稿した三つの手記により構成されている。1939年に同誌は「過去10年で私の心はいかに変化したか」という特集を組み、キリスト教会の著名人たちの手記を掲載した。この企画は49年、59年にも行われ、バルトの手記が3度掲載された。それによって、28~58年、バルトが42~72歳の思想的展開を知ることができる。

 バルトの最大の業績は、第一次世界大戦による大量殺戮(さつりく)と大量破壊を真摯(しんし)に受け止め…

この記事は有料記事です。

残り1125文字(全文1497文字)

おすすめ記事
広告
毎日新聞のアカウント
ピックアップ
話題の記事

アクセスランキング

毎時01分更新

  1. 唐田えりかさんがドラマ出演自粛 東出昌大さんとの不倫報道で「反省」

  2. デマがSNSで拡散「武漢から関空入りの新型肺炎患者が逃走」 モザイク入り微博画像から

  3. 南海トラフ地震 津波3メートル以上、10都県 30年以内、発生確率26%以上

  4. 井筒屋入居のビルが破産 クロサキメイト4月末で閉店 北九州・JR黒崎駅前

  5. こんな手口聞いたことない 認知症の高齢者から自宅聞き出し、貴金属業者呼んで強盗

編集部のオススメ記事

のマークについて

今週のおすすめ
毎日新聞社は、東京2020大会のオフィシャルパートナーです