メインメニューをとばして、このページの本文エリアへ

今週の本棚

沼野充義・評 『ニュルンベルク合流 -「ジェノサイド」と「人道に対する罪」の起源』=フィリップ・サンズ著

 (白水社・5616円)

本当の主役は二つの町

 評者は昨年の九月、ウクライナのリヴィウで開催された世界ペン大会に出席した折、同地の国立大学の大ホール(この本の舞台にもなっている)で著者の記念講演を聞く機会に恵まれた。そのときはこの本のことも、その著者のことも何も知らなかったのだが、聞き始めるとすぐに、その比類なく雄弁で魅力的な語りに引き込まれ、このリヴィウという町を起点にして、ホロコーストを生き延び世界に散らばっていった人々の数奇な運命の交錯のあまりに劇的な展開に驚嘆したのだった。

 その講演のもとになっていたのが本書『ニュルンベルク合流』である。六百ページを超える大部の本で、東欧…

この記事は有料記事です。

残り1136文字(全文1428文字)

24時間100円から読める新プラン!詳しくは こちら

いますぐ購読する

または

毎日IDでログイン

関連記事

毎日新聞のアカウント

話題の記事

アクセスランキング

毎時01分更新

  1. 転落 中学校で生徒、意識不明 相模原
  2. 殺人 「闇ウェブ」専門家刺され死亡 福岡繁華街、男出頭
  3. 消えない傷 性的虐待に遭って 第3章/1 風呂は恐怖の時間
  4. サッカー日本代表 不安定な川島 西野監督も苦言
  5. 性的暴行 男子高生に 容疑でマッサージ師逮捕 菊池署 /熊本

編集部のオススメ記事

のマークについて

毎日新聞社は、東京2020大会のオフィシャルパートナーです

[PR]