メインメニューをとばして、このページの本文エリアへ

舟木遺跡

立体地図、航空レーザー測量で作製 定説より200~300メートル広い可能性 淡路市教委 /兵庫

航空レーザー測量のデータを基に作製された舟木遺跡の赤色立体地図=兵庫県淡路市小倉の北淡震災記念公園セミナーハウスで、登口修撮影

 淡路市舟木にある弥生時代後期の山間地集落跡「舟木遺跡」の調査で、市教委は航空レーザーを用いて測量を行い、遺跡周辺の立体地図を作製した。この地図によって、遺跡は従来考えられていた範囲よりもさらに北側に広がっていることや、建物の遺構の配置などが判明。山の尾根や斜面が平らに造成されていたことも分かり、市教委は「遺跡の全容解明に向けた貴重な資料を得られた」としている。【登口修】

     遺跡は標高150~190メートル付近に位置している。これまでは東西約500メートル、南北約800メートルの約40ヘクタールが遺跡の範囲だと推定されていた。

     市教委は2016年度、遺跡の本格調査に着手。大規模な鉄器工房跡を発見するなど多くの成果を上げ、かつては畿内に先駆けて鉄器文化を取り入れた先進的な集落だったことを明らかにした。

     17年度の調査で、市教委は航空レーザー測量の手法を導入。遺跡中央部を中心に1・96平方キロを測量し、得られた三次元データを基に「赤色立体地図」(地形の凸凹を赤色の明度と彩度で表した地図)を作製した。

     このほど地図データを詳細に分析したところ、遺跡中心部から周辺部にかけて、人為的に整地されたとみられる平らな地形が数多く存在していることが分かった。また、遺跡の外側(北側)でも平らな地形が確認された。

     平らな地形は16年度調査で竪穴建物跡が見つかった地点と一致していることなどから、市教委は「平らな地形の大半は竪穴建物を建てるために造成された」と推測。さらに「集落の範囲は現在考えられている遺跡の範囲より北に200~300メートル広かった可能性が高い」と結論づけた。


     ■ことば

    航空レーザー測量

     航空機で上空から地上へレーザー光を照射し、反射時間から割り出した地表との距離データなどを基に地形を三次元測定する方法。樹木や草に邪魔されずに詳細な地形データを得られるため、近年は古墳や遺跡の調査にしばしば利用されている。

    〔神戸版〕

    関連記事

    毎日新聞のアカウント

    話題の記事

    アクセスランキング

    毎時01分更新

    1. アメリカンフットボール 悪質反則 日大、消せぬ不信感 コーチ発言に矛盾
    2. アメフット 学内から批判噴出 父母会などが行動起こす
    3. 中曽根氏 27日100歳 首相経験者2人目、なお存在感
    4. アメフット 日大会見「火に油」の司会は元ジャーナリスト
    5. アメフット 日大学長が緊急会見 一問一答

    編集部のオススメ記事

    のマークについて

    毎日新聞社は、東京2020大会のオフィシャルパートナーです

    [PR]