メインメニューをとばして、このページの本文エリアへ

Stand・by・you!そばにいるよ

痛み分かるからこそ 全盲の弁護士 大胡田誠さん(40)

大胡田(おおごだ)誠さん

 多忙を極める。本来の法曹の業務に加え、毎週のように講演がある。日本で3人目の全盲弁護士という目新しさからだが「健常者だけでなく、障害者自身も『何もできない』と諦める。両者の意識を変えたい」との思いで広告塔を買って出る。

     12歳で先天性緑内障のため光が奪われた。希望を失って間もなく、全盲で初めて弁護士になった竹下義樹さんの著書に出合い、本人を訪ねた。「勝手に限界を作っている」と諭され、2006年、5回目の挑戦で司法試験に合格した。

     全盲ゆえの苦労はある。例えば、暴力を振るわれたという依頼者の傷は見えず、目になる「同僚」の助けがいる。しかし、だからこそ人の痛みを理解し、できる仕事も多い。脳梗塞(こうそく)で職を失い、万引きを繰り返した男性は「先生の姿を見て勇気づけられた」と更生を誓い、点字翻訳を始めた。

     東京都盲人福祉協会の青年部会長として、企業で働く視覚障害者12人の体験談「私たちの挑戦」も編集。「障害者も活躍できると経営陣に伝えたい」と狙いを語る。

     全盲の妻と2人の子がいる。半生を近著「決断。全盲のふたりが、家族をつくるとき」(中央公論新社)にまとめた。「全盲同士の結婚は無理と言う人もいたが違う。できないのは車の運転くらい」と笑う。【田中泰義】

    関連記事

    毎日新聞のアカウント

    話題の記事

    アクセスランキング

    毎時01分更新

    1. アメフット 日大前監督の内田氏、心労で入院へ
    2. アメフット 日大選手の会見 三つのポイント
    3. アメフット 日大の内田前監督、改めて「指示ではない」
    4. アメフット 井上コーチ「QBつぶせ、けがが目的でない」
    5. アメフット 内田前監督、常務理事の職務一時停止し謹慎に

    編集部のオススメ記事

    のマークについて

    毎日新聞社は、東京2020大会のオフィシャルパートナーです

    [PR]