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 愛知県豊田市で2008年5月、愛知教育大付属高校1年の清水愛美さん(当時15歳)が殺害された強盗殺人事件は2日、未解決のまま10年を迎える。高校に入学し1カ月で巻き込まれた残忍な事件に、清水さんの中学時代の恩師は「毎日を精いっぱい過ごしていた優しい子だった。悔しさとショックで、この10年間、時間が止まったままだ」と憤る。

     清水さんは08年5月3日早朝、豊田市生駒町の田んぼで口にタオルを入れられ、首にビニールテープを巻かれた状態で発見された。死因は窒息死だった。前日夜、部活動を終え、同県刈谷市の高校から自転車で帰宅途中に何者かに殺害されたとみられる。通学用バッグが現場から約15キロ離れた同県岡崎市内で見つかったが、持っていた紺色のジャージーが持ち去られていた。県警豊田署特別捜査本部は単独犯とみて捜査している。

     豊田市立前林中学校の杉坂匡人校長(57)は、清水さんが同校在学中に数学教諭として勤務し、3年時には進路指導を受け持った。「弱い立場の人に寄り添う優しい子で、医療や福祉の分野に関心を持っていた。人の役に立つ仕事を選んでいたのでは」と思いをはせた。

     清水さんは中学時代は卓球部主将で、生徒会の副会長も務めた。杉坂校長は「皆を支えてフォローするタイプだった。部員から信頼され、みんなに『愛美ちゃんについていけば大丈夫だ』と慕われていた」と振り返る。

     杉坂校長は先月27日、同校で育てたバラなどの花束を遺体発見現場に手向けた。1日に再び現場を訪れ、「前林中は花を育てるのが盛んな学校。愛美さんも在学中に見ていたに違いない花を、見てもらいたい」と話した。

     捜査本部はこれまで延べ約6万7000人の捜査員を投じた。情報提供は先月末までに約1400件あったものの、年々減り今年は4件。捜査本部は2日、不審者などの情報提供を求めるチラシ5000枚を豊田市内の駅や遺体発見現場付近など7カ所で配る。有力な情報には最高300万円の報奨金が支払われる。連絡先は捜査本部のフリーダイヤル(0120・400・538)。【井口慎太郎】

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