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森友学園への国有地売却問題と加計学園の獣医学部新設問題を巡り、国会では1年も空転が続いている。他にも審議すべき重要課題があるだろう、うんざりだ、という声も聞かれる。だが、これだけ時間をかけても、真相が明らかになるどころか、疑惑は深まる一方である。その根源は政府の隠蔽(いんぺい)体質と、国権の最高機関である国会の軽視にある。
公文書を勝手に書き換えたり、記録文書の事実を自分の都合が悪ければ、平気で否定したりする官僚たちの言動は目に余る。一方、国会では佐川宣寿・前国税庁長官の証人喚問が行われたが、「刑事訴追の恐れがある」として証言拒否を繰り返した。これでは何のための証人喚問なのかわからず、真相究明が進まない大きな理由の一つとなっている。喚問直後の各紙の世論調査からみても、佐川氏証言や安倍晋三首相の説明に国民が納得してい…
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