夜間に十分寝ているはずなのに、日中耐えられないほど眠い--。時と場所を選ばず居眠りしてしまうなら、もしかしたら睡眠障害なのかもしれない。睡眠障害とはどんな病気なのか、患者と医師に取材した。
●日中に過度の眠気
「寝てはいけないとわかっていても寝てしまう。ずっとつらかった」。千葉県八千代市の会社員、大端郁美さん(44)は、夜中に十分な睡眠時間を確保しているのに日中、時と場所を選ばず居眠りする症状に悩まされてきた。発症は11歳の頃。自宅で友達と会話していて発作的に寝てしまい、翌日その友人がむくれていたのを覚えている。
中学に進学すると授業中の居眠りが増え、成績は右肩下がり。志望していた高校の入学試験中に寝ることもあった。この頃から、喜んだり怒ったりすると全身の力が抜ける「脱力発作」を伴うようになったため、病院で内科を受診したが異常は見つからなかった。企業に就職しても居眠りが続き、眠気防止にコーヒーを飲んで、体をつねりながら職場に立ったが睡魔には勝てなかった。結果、ついたあだ名は「眠眠(ねむねむ)大魔王」。自信…
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